黒ストッキングにお坊さん薄笑い…。葬儀の「謎マナー」が生まれた理由

葬儀に参列する際には、その場に相応しい服装を身に付ける必要があります。女性の場合、喪服のスカートに合わせるのは黒いストッキングになります。冬だとストッキングは肌寒さを感じてしまうますが、葬儀マナーとしては黒いタイツをはくのはあまりおすすめできません。葬儀にはタイツではなく、ストッキングを着用するのがマナーとされています。タイツもストッキングもあまり違いがないように感じますが、どうしてこのような葬儀マナーが生まれたのでしょうか。

ストッキングとタイツの違いは?

そもそもストッキングとタイツの違いは、どこにあるのでしょうか。両者の違いがよく分かっていないという人も多いと思います。実はストッキングとタイツの違いは、その厚みにあります。厚みを表す単位として使われているのがデニールで、デニールはストッキングやタイツに使われる糸の太さを表しています。つまり、デニール数が大きくなる程糸が太くなるので厚みが増していき、生地も厚くなっていくのです。大体、25~40デニール以上の厚みがあるものがタイツと呼ばれています。それ以下のものがストッキングと呼ばれます。30デニールだとちょうど中間ぐらいなので、タイツとして扱われることが多いですが見た目はストッキングと言っても差し支えありません。

実はストッキングとタイツは、使用する目的にも違いがあります。ストッキングは脚を綺麗に見せるためのものです。それに対してタイツは保温目的で作られているので、冬になると防寒目的で使用する人が多いです。

タイツはカジュアルな服装というイメージが定着

通夜や葬儀に参列する際には、真冬でもタイツではなく黒ストッキングが良いと言われることも多いです。葬儀では外に出ることも多いので防寒対策をしっかりしたいものですが、なぜストッキングでなければいけないのでしょうか。

それはタイツの方がカジュアルなイメージがあるからです。タイツは防寒を目的に着用するものであるため、カジュアルな服装とされているのです。そのためフォーマルな場であるオフィス等でも、タイツではなくストッキングをはくのが一般的になっています。面接を受ける際などにも、きちんとした服装をしようと思えばストッキングをはくのが普通でしょう。

通夜や葬儀などの冠婚葬祭は、非常にフォーマルな場になります。故人に対する悲しみを表す場ですし、重要な儀式が行われます。フォーマルな場にカジュアルなタイツは相応しくないと考える人が多くなったのです。靴もシンプルなパンプスで、飾りがないもの等色々なルールがあります。

元々はカジュアルアイテムだったストッキング

タイツはカジュアルなので葬儀マナー違反とする考え方がある一方で、あまり気にならないしタイツをあえてはくという人も増えています。ストッキングが生まれたのは中世ヨーロッパで、元々は男性がはくものでした。滑らかな肌触りで有名なシルクでできており、とても高価なものだったと言われています。それが産業革命以降の技術革新もあり、合成繊維が誕生したことで強度が上がり普及して女性のファッションに広く取り入れられるようになりました。脚にぴったりとフィットするので、脚を綺麗に見せてくれるのです。

日本で販売されるようになったのは1960年代頃ですから、何百年も歴史があるわけではありません。当時のストッキングはカジュアルファッションの代表的なアイテムでしたから、現在のフォーマルな場に着用するものというのとは真逆です。肌着に近いアイテムで、自分の脚をできるだけ綺麗に見せたいという女性の想いから広く使われるようになっていきました。

インターネットの普及が影響

インターネットの普及が影響

冠婚葬祭の服装について、インターネットで検索したことがあるという人も多いと思います。普段、あまり参列した経験が少ないと、どんな服装をすればいいのかよく分からないということもあるでしょう。それで服装のマナーを検索する人が多くなったのです。

それがタイツは葬儀に相応しくないというルールが広まった原因の1つでもあります。タイツはカジュアルなので相応しくないという意見が大きくなりました。でも、寒冷地などでは防寒対策として普通にタイツをはいている人も多くいます。服装に関して派手すぎたり、目立ちすぎるのでなければ大目にみられていたことが多かったのです。

服装のマナーについて、ルール違反だという意見の方が従わなければいけないという気持ちになります。そこでタイツはNGといったマナーを実践している人がインパクトがあるので、タイツよりもストッキングの方が相応しいと考える人が多くなったのでしょう。

まとめ

葬儀にはタイツではなくストッキングの方が良いというのは、タイツは防寒目的に使用されるのでカジュアルな印象があるからです。でも、元々はストッキングもカジュアルファッションの一種でした。それが脚を綺麗に見せてくれるので、女性のファッションとして定着したのです。インターネットの普及の影響等もあり、服装のマナーを掲載するサイトも多くなりました。こうしなければいけないというルールの方が従わないといけない気持ちになるので、大きく取り上げられるようになったと考えられます。

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