葬儀中に鼻水くしゃみが止まらない!花粉症のための参列ガイド

お通夜やお葬式は突然のことなので、季節によってはインフルエンザや風邪の流行時期や花粉症に悩んでいる方も少なくないため、葬儀中の鼻水やくしゃみの対策をどうすればいいのか悩んでしまう方も多いようです。

特に花粉症の方は自分で鼻水やくしゃみをコントロールすることが難しいため、事前に対策方法をしっかりチェックして安心して葬儀に参列することが重要となります。マスクの着用やマナーなども確認を行っておくようにしましょう。

花粉が飛ぶ季節になると始まる、くしゃみ、鼻水、鼻づまり。スギやヒノキなどの植物の花粉が原因で生じるアレルギー症状を「花粉症」と呼びます。医学用語では、「季節性アレルギー性鼻炎」。現在、日本人のおよそ4人に1人が花粉症だと言われています。花粉症の症状が現れやすいのが、鼻と目です。鼻の三大症状と言われるのが、くしゃみ、鼻水、鼻づまり。こうした症状は、風邪と間違われやすいのですが、風邪であれば1週間程度で治るのに対し、花粉症は花粉が飛んでいる間は続くこと、さらさらとした水っぽい鼻水が流れることといった違いがあります。一方、目の三大症状と言われるのが、目のかゆみ、目の充血、涙です。このほか、体がだるい、熱っぽい、イライラする、喉や顔、首がかゆい、集中力が低下するといった全身症状を伴うこともあります。

https://www.ajha.or.jp/guide/22.html

マスクの着用はマナー違反?

花粉症の症状が辛い時であっても、お通夜やお葬式など葬儀に参列するタイミングは突然やってくるといわれています。体調が十分ではない時などはどうしても咳やくしゃみ、鼻水の症状が出やすく、静かな時間である葬儀中に周りに迷惑をかけてしまうのではと不安に感じる方は多いです。周りへの配慮として、マスクを身につけたまま葬儀に参列したいけれど、マナー上問題がないのかわからないという方も少なくありません。

まず葬儀中にマスクをつけて参列してもマナー違反にはならないといわれています。これは参列中自身の体調が悪化する可能性がありますし、咳やくしゃみはどうしても周りへの迷惑になるため、できるだけ飛沫を飛ばさないためにもマスクはしっかり着用することが望ましいです。

花粉症以外にも風邪の症状がある場合も、周りには免疫力の低い高齢者やお子さんが参列する可能性も考えて、体調が悪いときは必ずマスクの着用をすることが重要です。もし気になる場合は体調不良のため、花粉症のためでマスクを着用することを受付で一言伝えれば問題ありません。

喪主の場合でもマスクは身に付けてもいいのか

葬儀に参加する際に花粉症の方はくしゃみや咳の対策としてマスクの着用が基本となりますが、喪主の場合は人前に経つことや挨拶する場面も多くなることから、身に付けてもいいのか迷ってしまう方も多いようです。葬儀が身内やごく親しい人のみで執り行われる場合であれば、事前に周りにマスクを使用することを伝えることによって理解を得ることが出来ますが、規模が大きくなるとたくさんの人が訪れることになります。

そうなると状況を知らない弔問客も増えるため、中には喪主がマスクを着用していることを失礼だと感じる方も出てくる可能性があります。しかし喪主は人前に経つからこそ、花粉症の症状によって咳やくしゃみをしてしまうことになれば、きちんと着用することはエチケットですし何より参列者にとっても安心して葬儀に参加することが可能となります。

このように喪主や遺族、親族など故人に親しく、参列者をお迎えする立場であっても喪主と同様にマスクを着用して対策を行うようにしましょう。

自分で行える花粉症対策

葬儀はできるだけ花粉症の症状を抑えて参列したいと考える方が大半なので、自分で行える対策をしっかり行う事が重要となります。花粉症を抑えるためにはアレルギー性の症状に適した治療薬の摂取が有効とされます。花粉症が引き起こすくしゃみや鼻水を抑えるためには、アレルギー反応を引き起こすとされるヒスタミンの発生を抑制する「抗ヒスタミン薬」が有効です。

鼻詰まりがひどいという状態に悩んでいるなら、血管を収縮させる働きを持つ薬が有効ですし、目の痒みや涙がひどいという方は飲み薬に加えて点眼薬も併用すると効果がアップします。現在花粉症の症状を完全に防ぐ薬は存在しないため、普段から花粉症に悩んでいる方は自分の状況に適した薬をきちんと服用、点眼することによって葬儀中に起こるくしゃみや鼻水、涙を最小限にすることが出来ます。

目から花粉を取り除くためにも、洗眼を行うことも対策の一つです。大量の水道水は目を守る役割を持つ涙も洗い流す可能性があるので、洗眼薬を使用することをおすすめします。

花粉を体内に入れない対策をする

花粉を体内に入れない対策をする

花粉症に日頃悩んでいて、突然葬儀に参列しなくてはいけなくなった場合はどうしても不安を感じてしまう方は多いです。花粉症の症状を緩和させる対策として、自分で行えることといえば花粉症を抑える治療薬を使用することに加えて、花粉を体内に入れないことを十分に対策することも重要です。通常花粉が体内に入り込むルートは、鼻と口だといわれているので、少しでも花粉症を予防する対策としてこの2つの侵入経路を塞ぐようにしましょう。

外出する際には市販されている通常の不織布マスクよりも、花粉専用のマスクを使用し正しく装着するだけでも7~8割の花粉の侵入を防ぐことが可能です。しかし正しい装着が行えていなかったり、サイズが間違っていればその効果が半減してしまうため注意が必要となります。

正しい装着方法は、顔にあったサイズのマスクを使用することや、ノーズクリップの形を鼻に合わせ、プリーツ部分を伸ばして鼻から顎まで隠れるようにします。またくしゃみや鼻水で内側が汚れてしまった場合は交換する必要があるので、予備のマスクを持ち歩くようにしましょう。

まとめ

花粉症は日本人の約25%が発症している国民病であり、一度発症してしまうと治療は簡単ではなく完全に治すことは難しいといわれています。そのため突然の葬儀への参列が決まった場合などは、花粉症のシーズンでは参列中の鼻水やくしゃみの対策に悩んでしまう方は少なくありません。参列時のマスクの装着はマナー違反ではないため、花粉症用のマスクを利用することや治療薬で症状を抑えるなどして十分に対策を行っていきましょう。

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