金属の3Dプリンター、官民で開発へ


引用元:読売新聞
3Dプリンターーは金型を使わずに立体物を作ることができるため、個人でもメーカーとして起業できる。製造業に「革命」を起こすといわれ、米調査会社によると、12年に22億ドル(約2160億円)だったプリンターー市場の規模は21年には108億ドル(約1兆580億円)まで拡大する見通しだ。

プリンターーの生産では米国が先行しており、ストラタシス、3Dシステムズの「米2強」が世界シェアの約7割を占める。オバマ大統領が今年2月の一般教書演説で研究開発の強化を表明し、予算を投入するなど国を挙げて優位を保つ構えだ。ドイツ、中国、英国も研究開発を強化しており、世界各地で次世代プリンターーの開発競争が激しさを増している。経産省は「金属型」の開発で欧米勢に迫りたい考えだ。

米国では個人や新興企業が3Dプリンターーを活用したもの作りに相次いで参入していることがプリンターーのシェア拡大につながった。日本が出遅れたのは「技術力の差ではない」(経産省幹部)とされる。今後の主戦場となる金属型の開発では、設計通りの形を実現する高い精度の実現と、立体物を作る速度の向上が成否を握る。官民共同の試みが成功すれば日本勢が挽回するチャンスも生まれる。

3Dプリンターー=立体的なモノの形やデザインをデータ化し、高温で溶かした樹脂などを噴き付けて固め、薄く積み重ねて同じモノを作り出す。もの作りに欠かせない金型を作る必要がなく、印刷する感覚でモノを複製できる。多品種・少量生産に向いている。形状が一つ一つ違う人工の歯などを速く、安く作ることができる。